実録 頭のわるい私が自己破産するまで

頭のわるい私が勘違いの努力をしながら最終的に自己破産する記録です。

自己破産への序章

記憶によれば最初にクレジットカードなるものに出会ったのは「マルイの赤いカード」だったと思う。
19歳の自分でも(確か)作れる、高いものを分割で買える、この世は自分のもの!くらいに思えた。
今になると本当に考え無しであったと思うけれど。。。

あの頃はバブルの終わりかけ、高校を卒業した私は有名ホテルに就職した。
まだ社会人になりたてで右も左もわからなかった私はホテルのシフトに従って職場に通う日々。
入社して研修の時にやはり学歴で区別されるのだ、高卒でなんの特技もない私はフロントなんて配属されるわけがない
まぁ当たり前なんだけど、自分の努力はさておいて理想だけを要求していた私はどういう訳か自信に満ち溢れていたのだ(笑)

やっぱり学歴がないと。。高卒じゃ駄目だと考えた私は有名ホテルは1年で辞めた。
大学に行こう、そうだどうせ行くなら好きな絵を学べる大学、美大に行きたい、でも美大に行くにはそのための予備校に行かないと
何をどうしたらいいのかも全くわからない。
予備校に行くにはお金がかかる、そうだ1年と期間を決めて働いてお金をためて予備校に入ろう。
(この時点で有名ホテルを辞める必要がなかったと気づかない辺り頭が悪いが。)

そう考えた私は1年働き(昼は派遣で夕方からコージーコーナーでダブルワークもしたなぁ)予備校の申し込みの列に並んだ。
そして「もう定員に達していて入れません」と窓口で言われるのであった。本当に事前調査とか考えもしない頭の悪さ。

自分としてはもう一年棒に振るのは絶対に嫌だったので、その時まだ残席のあった現役高校生が通う美大予備校のコースを申し込んだのだ。
それは高校生が学校が終わってから通う時間設定になっていたので、午前中から予備校が始まる時間までは空いている。
そこで大学での入学金の準備にアルバイトをしたのだ。


本当にどういう思考回路なのだろう。。。
我ながら馬鹿としか言いようがない。。。

考えてみたらもうこの頃から計画的に行動を起こすということが欠けている人間だったのだ。