実録 頭のわるい私が自己破産するまで

頭のわるい私が勘違いの努力をしながら最終的に自己破産する記録です。

「もっとやりがいのある仕事をしたいと」豪語したあの日

クレジットカードを手に入れた私は「打ち出の小づち」を持ったような気分だった。
分割払いすれば何でも買える。
もし生活費が足りなくても、ちょっとキャッシングすれば大丈夫だ。
そんな風に考えながら毎月買い物を楽しんでいた。

おしゃれなスーツにはハイヒールが合う。
最初は3センチくらいのヒールだったのが金遣いと共に5センチ8センチと高くなっていった。

だんだんとブランド物で身を固めるようになった私は、なぜか自分に自信がついてきて
さして何の勉強もしていないのに、もっとやりがいのある仕事に就きたいと考えるようになっていた。
なぜだろうか。。。おそらく素敵な服で見た目がキャリアウーマンっぽくなったから
本当のキャリアウーマンになりたくなったのだろうか(何のキャリアもないのだが(笑))

 


そんな浅い考えから「受付」という仕事に物足りなさを感じ始めていた。
仕事のほうは派遣会社でパソコン教室に通わせてくれていたので少しずつパソコンも習得していった。
当時OSはMS-DOS。まだウィンドウズは産まれていなかった。
そのOS上でLotus1-2-3や一太郎を使っていたような記憶がある。
まだまだそんなレベルである。物足りなさを感じるような力量も能力もないというのに・・・

大いに勘違いした私は当時担当してくれていた営業部長に、もっとやりがいのある仕事ができる会社へ
派遣して欲しいと頼んだ。可笑しかっただろうな。なんのキャリアもない(勉強すらも始めていない)若干20歳ほどの
女の子がそんなことを言うなどとは。
しかし派遣会社にとって派遣スタッフはお金と同じ。機嫌を損ねてどっかの正社員にでもなられたら
商売あがったりだ。幸いパソコンを習得したところだし簡単なパソコン作業のある事務はどうだろうか。

そんな取り計らいで蒲田の「受付」の会社から田町の「事務」の会社へ移ることになったのだった。
いろいろな勘違いをしていた私は田町の会社で大問題を起こすことになる。